黄道帯はもともと 12 の星座に基づいていました。それは単に 12 頭の動物が 12 年間を循環しているだけではありません。ここでは、その十二星座が描いた本来の物語を進めていきます。その物語は獅子座で締めくくられます。
今日の星占いでは、7月24日から8月23日の間に生まれた人は、ラテン語でライオンを意味する獅子座です。この古代星座を使った現代の占星術では、獅子座の星占いのアドバイスに従い、愛、幸運、健康を見つけ、自分の性格についての洞察を得ることができます。
しかし、古代人は獅子座をどう解釈していたのでしょうか？そしてそれは、彼らにとって何を意味したのでしょうか？
注意! この疑問に答えると、予期せぬ展開が生じ、星座占いをチェックするだけのつもりが、思いがけない旅に導かれることになるかもしれません…
獅子座の占星術
これは獅子座を形成する星座の写真です。星の中にライオンのようなものが見えますか?
獅子座の星を線で結んだとしても、ライオンを「見る」のはまだ難しいです。
これはナショナル・ジオグラフィックの星座のポスターで、北半球の獅子座を示しています。
このことから、人々はどのようにして最初にライオンを思いついたのでしょうか? しかし、獅子座は私たちが知る限り人類の歴史を遡ります。
他のすべての星座と同様、獅子座のイメージは星座自体からはわかりません。それは星座の中で生まれつき備わったものではないのです。むしろ、ライオンのアイデアが最初にありました。その後、最初の占星術師は、この考えを星に重ねて、繰り返し現れる星座としました。
なぜそうしたのでしょう？そして、それは古代人にとって何を意味したのでしょうか？
星座の獅子座
ここでは、獅子座の一般的な占星術のイメージをいくつか紹介します。
エジプトのデンデラ神殿で、赤丸で囲まれている獅子座について考えてみましょう。
古代の獅子座の物語
聖書には、神が星座を作ったと書かれていることが分かりました。彼は書面による啓示の前に、星座によって人々に導きを与えました。アダムとその息子たちは、子供たちに神の計画を教えるために星座を教えたのです。
獅子座は物語を締めくくります。したがって、たとえ現代の星占いの獅子座「ではない」としても、古代の占星術における獅子座の物語は知る価値があります。
獅子座の本来の意味
旧約聖書の中で、ヤコブはユダ族について次の預言をしました。
9 ユダは獅子の子。わが子よ。あなたは獲物によって成長する。雄獅子のように、また雌獅子のように、彼はうずくまり、身を伏せる。だれがこれを起こすことができようか。 10 王権はユダを離れず、統治者の杖はその足の間を離れることはない。ついにはシロが来て、国々の民は彼に従う。
創世記 49:9-10
ヤコブは、ライオンの姿で描かれた「彼」である支配者が来ると宣言しました。彼の支配には「国々」が含まれ、彼はイスラエルのユダ部族の出身です。イエスはユダ族の出身であり、キリストとして油そそがれました。しかし、その到来において、彼は支配者の笏を手にすることはありませんでした。彼はそれを、ライオンのように来て、支配する次の「来臨」のために取っておいたのです。これは獅子座が最初から描いていたことです。
勝利のライオン
この到来を見据えて、聖なる巻物を開くのにふさわしい唯一のものとしてライオン記されています。
5 また私は、王座に座っておられる方の右手に、巻物が握られているのを見ました。その巻物には表にも裏にも文字があり、七つの封印で閉じてありました。 2 一人の力ある神の天使が、大きな声で、「この巻物の封印を破り、それを開く資格のある方はどなたですか」と尋ねていました。 3 しかし、天にも地にも死者の中にも、だれ一人、その巻物を開いて読むことのできる者はいませんでした。 4 どこを捜しても、巻物を開くのにふさわしい人が見あたらないので、私はがっかりして泣きました。 5 すると、二十四人の長老の一人が、私を慰めてくれました。「泣くのはやめなさい。ごらんなさい。ユダ族から出たライオン、ダビデの家から出た方が勝利を得たので、あの巻物を開き、七つの封印を解くことができます。」
ヨハネの黙示録 5:1-5
ライオンは初臨の際に敵に勝利したため、終わりを告げる封印を解くことができるようになりました。古代の星座において、獅子座が敵である蛇ヒドラに勝利したことを見れば、このことが分かります。
星座物語の結末
ライオンと蛇との戦いの目的は、単に蛇を倒すことではなく、支配することでした。聖書は以下のようにライオンの支配を描写しています。
1 それから私は、新しい天と新しい地とを見ました。そこには海はありません。今までの天も地も、消え去ってしまいました。 2 また、私ヨハネは、神のもとを出て天から下って来る、聖なる都、新しいエルサレムに目を奪われました。その眺めのすばらしさは、まるで美しく着飾った花嫁のようでした。 3 私は、王座から大声で叫ぶ声を聞きました。「ごらんなさい。神の住まいが人々の間にあります。神は人々と共に住み、人々は神の国民となります。神ご自身が人々の中に住み、 4 その目から涙をぬぐってくださるのです。もはや、死も悲しみも叫びも苦痛もありません。それらはみな、永遠に姿を消したからです。」
5 王座におられる方が宣言されました。「ごらんなさい。わたしはすべてを新しくします。」続いて言われました。「これらのことを書きとめなさい。わたしが伝えることは真実で、信頼できるからです。 6 いっさいのわざが成し遂げられました。わたしは初めであり、終わりです。のどの渇いている者には、いのちの水の泉をあげましょう。 7 勝利を得る人はだれでも、すべての祝福を相続できるのです。わたしはその人の神となり、その人はわたしの子どもとなります。
ヨハネの黙示録 21:1-7
22 それにしても、都には、どこにも神殿が見あたらないのです。というのも、全能の神である主と小羊とを、都のどこででも、自由に礼拝できるからです。 23 都には、太陽も月もいりません。神と小羊との栄光が、明るく照らしているからです。 24 その光は全世界に及ぶのです。世界中の支配者たちが、それぞれの栄光を携えてやって来ます。25 都の門は決して閉じられず、一日中、開かれたままです。ここには夜がないからです。 26 あらゆる国の栄光と誉れが、都に運ばれて来ます。 27 汚れた者は入ることができません。偶像礼拝をする者、偽りを言う者は、一人たりとも入ることができません。小羊のいのちの書に名前が記されている人々だけが、ここに入ることができるのです。
ヨハネの黙示録 21:22-27
ここでは、黄道十二星座の成就と完成が見られます。私たちは花嫁とその夫、神とその子供たち、つまり双子座の二重のイメージを見ることができます。また、水瓶座で約束された水の川が見えます。魚座を取り巻く帯に描かれた死の古い秩序はもうありません。牡羊座に描かれているように、そこには子羊がいて、蟹座に描かれている復活した者と一緒に住んでいます。「不純なものは決して入り込むことはない」ため、天秤座の天秤はバランスを保っています。そして諸国の王であり、主の主であるメシアの権威の下で、そこにいるすべての王たちが統治していることも分かります。彼らは、乙女座の子孫として始まり、最後に獅子座として明らかにされました。
星座物語の人質たち
ここに疑問が残ります。なぜライオンは最初に蛇サタンを滅ぼさなかったのでしょうか? なぜ星座物語の章をすべて読む必要があるのでしょうか? イエスは敵対する蠍座と対峙したとき、その時間を次のように示しました。
31 さばきの時が来ています。この世の支配者サタンは追い出されるのです。
ヨハネの福音書 12:31
この世界の支配者サタンは私たちを人間の盾として利用していたのです。強力な軍事力と対峙したとき、テロリストは民間人の後ろに隠れることが多くあります。これは警察にとって、テロリストを排除する一方で民間人を殺害する可能性があるというジレンマを生み出しているのです。サタンはアダムとイブを誘惑することに成功したとき、自分のために人間の盾を作りました。サタンは、創造主が絶対的に正義であること、そして創造主が罪を罰するのであれば、その裁きにおいて義であるためにはすべての罪を裁かなければならないことを知っていました。もし神がサタンを滅ぼしたなら、サタン（告発者を意味する）は私たち自身の悪行を非難し、私たちも彼とともに裁くことを要求するかもしれません。
別の見方をすれば、私たちの不従順が自分達をサタンの法的支配下に置いたことになります。もし神が彼を滅ぼしたなら、私たちも滅ぼさなければなりません。なぜなら、私たちもサタンの神への反逆に巻き込まれていたからです。
裁きの前の救いの必要性
そのため私たちは、サタンに対するいかなる裁きも私たちに課せられるべきであるという要求から、解放される必要がありました。私たちは罪からの贖いを必要としていました。福音書はそれを次のように説明しています。
1以前のあなたがたは、罪のために永遠に滅びる定めにありました。 2 この世の人と同じ生き方をし、罪にまみれ、主に反抗する人の心に今も働いている、力ある支配者サタンの言うままになっていたのです。 3 私たちもみな、以前はほかの人たちと同じで、その生活は、心にある悪を反映したものでした。欲望や心のおもむくままに生き、行動していたのです。私たちは、生まれながらに神の怒りを受けて当然の者でした。
エペソ人への手紙 2:1-3
支払われた身代金
山羊座に描かれたイエスは、自らの犠牲によってその怒りを自ら負いました。イエスは私たちが自由になれるように身代金を支払ったのです。つまり、彼の功徳が私たちの悪いカルマを打ち消してくれたのです。
4 しかし神は、なんとあわれみに満ちたお方でしょう。こんな私たちを深く愛してくださって、 5 罪のために霊的に死に果て、滅びる定めにあった私たちを、キリストの復活と共に生かしてくださいました。救われる価値などない私たちに、ただ一方的な恵みが注がれたのです。 6 そして、キリストと共に、私たちを墓の中から栄光へと引き上げ、キリストと共に席に着かせてくださいました。 7 神がキリスト・イエスを通してなしてくださった、すべてのことからも、神の恵みのすばらしさがわかります。私たちは今、その恵みがどんなに豊かであるかを示す見本とされているのです。
8 あなたがたは、恵みにより、キリストを信じることによって救われたのです。しかも、そのキリストを信じることすらも、あなたがたから自発的に出たことではありません。それもまた、神からの賜物（贈り物）です。 9 救いは、私たちの良い行いに対する報酬ではありません。ですから、だれ一人、それを誇ることはできません。
エペソ人への手紙 2:4-9
神は人々に地獄の裁きを与えることを決して意図していませんでした。サタンのために用意したのです。しかし、もし悪魔の反逆を裁くなら、贖われなかった人々に対しても同じことをしなければなりません。
41 次に、左側にいる人たちに言います。『のろわれた者たちよ。さあ、悪魔とその手下の悪霊どものために用意されている、永遠に燃え続ける火の中に入りなさい。
マタイの福音書 25:41
開かれた解放への脱出の道
これが、イエスが十字架で偉大な勝利を収めた理由です。彼はサタンが私たちに対して持っていた法的権利から私たちを解放したのです。イエスは今、私たちを攻撃することなくサタンを攻撃することができます。しかし、私たちはこのサタンの支配から逃れるという選択をしなければなりません。獅子座は現在、人々がその裁きから逃れられるよう、蛇を打つのを控えているのです。
9 再び主がおいでになるという約束がなかなか実現しないので、いったいどうなっているのかと思うかもしれません。しかし主は、いたずらに日を延ばしておられるのではありません。一人でも滅びないように、すべての人が悔い改めるために必要な時間を与えようと、忍耐して待っておられるのです。
ペテロの手紙Ⅱ 3:9
これが、私たちが今日、射手座に描かれたサタンに対する最後の攻撃を待ち、おうし座に描かれている最後の審判を今も待ち続けているのはこのためです。しかし、この文書は私たちに警告しています。
10 しかし主の日は、盗人のように、思いがけない時にやって来ます。その時、天は恐ろしいとどろきと共に消えうせ、天体は焼けて崩れ落ち、地と地上のすべてのものは跡形もなく焼き滅ぼされてしまいます。
ペテロの手紙Ⅱ 3:10
古代の文書に記された獅子座の星占い
ホロスコープはギリシャ語の「Horo」（時間）に由来し、特別な時間や時間を示すこと（skopus）を意味します。文書には獅子座の時間（ホロ）を次のように記されています。
11 正しい生活をしなければならない、もう一つの理由があります。それは、今や終末に近づいており、時はどんどん過ぎているからです。目を覚ましなさい。初めに信じたころより、今はいっそう主の来られる時が近いのです。
ローマ人への手紙 13:11
これは、私たちが燃えている建物の中で眠っている人々のようなものであると言っています。私たちは目を覚まさなければなりません！獅子座が来るので、起きる時間（ホロ）です。咆哮するライオンはサタンとその法的支配下にあるすべてのものを打ち滅ぼします。
獅子座の星占い
獅子座の星占いをこのように応用できます。
獅子座は、確かに、人を馬鹿にし、自分の邪悪な欲望に従う嘲笑者がいると言います。彼らはこう言うのです。「彼が約束した『到来』はどこにあるのか？」私たちの先祖が死んで以来、すべては創造の始まりからそのまま続いています。」しかし彼らは、神が裁きを下し、この世の全てが滅ぼされることを意図的に忘れています。
このようにすべてが滅びてしまうのだから、あなたはどんな人間でいるべきでしょうか？神の日、そして早めの到来を待ち望み、神聖で敬虔な生活を送るべきです。その日、天は火によって破壊され、元素は熱で溶けるでしょう。しかし神の約束を守るためには、義の宿る新しい天と地を待ち望む必要があります。
あなたはこれを楽しみにしているのですから、穢れがなく、とがめもなく、神と平和に過ごせるようあらゆる努力をしてください。神の忍耐はあなたとあなたの周りの人々の救いを意味することを心に留めておいてください。あらかじめ警告されているのですから、不法の過ちに惑わされて安全な場所から転落することのないように用心してください。
古代の星座の物語は乙女座から始まりました。