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イエスが死者を蘇らせた

イエスの癒し:力強い言葉によって

影響力のあるフランスの医師であり、政治家でもあるベルナール・クシュネルは、血なまぐさいビアフラ戦争中にナイジェリアのビアフラ地域に滞在し、負傷者の治癒と救出に努めた結果、医療救援機関「国境なき医師団」(MSF)を設立しました。 MSFはその中立性から、世界的な医療救援機関として注目されるようになりました。MSFは人種や宗教に関係なく、紛争地帯や自然災害に見舞われた地域を治療し、救おうと努めています。  MSFの創設後、クシュネル氏はフランスの左翼政府と右翼政府の厚生大臣を3回に分けて務めました。国連は、旧ユーゴスラビアでの残忍な1998年から1999年に起きたコソボ戦争後、コソボを回復するために機能する政府機構を確立するため、コソボ国連特使にクシュネル氏を任命しました。エルサレム・ポスト紙は、人々と国家の治癒に貢献した、クシュネルを世界で最も影響力のあるユダヤ人として15位にランク付けしました。 古代ユダヤ人の伝統に基づく病気と治癒 病気からの治癒はユダヤ人にとって長い間重要なテーマでした。2500年以上前にエレミヤが聖書の中で書いたこれらの言葉を考えてみましょう。 12 あなたの痛みはいえず、あなたの傷は重い。13 あなたの訴えを支持する者はなく、あなたの傷をつつむ薬はなく、あなたをいやすものもない。14 あなたの愛する者は皆あなたを忘れて/あなたの事を心に留めない。それは、あなたのとがが多く、あなたの罪がはなはだしいので、わたしがあだを撃つようにあなたを撃ち、残忍な敵のように懲らしたからだ。17 主は言われる、わたしはあなたの健康を回復させ、あなたの傷をいやす。それは、人があなたを捨てられた者とよび、『だれも心に留めないシオン』というからである。 エレミヤ書 30:12-14, 17 エレミヤは神の名において、イスラエル民族には国家的な癒しが必要であると書きました。しかし、エレミヤの時代にイスラエルがこの癒しを受けることを拒んだため、イスラエルの運命は国民の痛みと悲惨さを示すこととなりました。しかし、エレミヤは将来の国家治癒のビジョンを照らしていたのです。彼は数章後に再びこのことを繰り返しました。 6 しかし、見よ、わたしはこの都に、いやしと治癒と回復とをもたらし、彼らをいやしてまことの平和を豊かに示す。 エレミヤ書 33:6 癒し主、イエス エレミヤがこの言葉を書いてから500年後に、イエスが現れました。彼の多くの優れた特徴の中で、特に際立っていたのは、人々を癒す能力と意欲でした。バーナード・クシュネルやMSFと同じように、イエスは人種、性別、政治、紛争に関係なく、自発的にこの癒しを人々に与えました。クシュネルや今日の治療者とは対照的に、イエスの癒しの主な手段は話すことでした。福音書に記録されている代表的な事例を紹介し、旧約聖書まで遡ってその重要性について考えてみようと思います。 前回、イエスがキリストだけが持つことのできる偉大な権威をもって教えられたことを紹介しました。この山上の垂訓を説き終えた直後、福音書には次のように記録されています。 1イエスが山を降りると、大ぜいの群衆がついて来ました。 2その時です。ツァラアト(ハンセン病)の人が一人、イエスに駆け寄り、足もとにひれ伏しました。「先生。お願いですから、私を治してください。お気持ちひとつで、治すことがおできになるのですから。」 3イエスはその男にさわり、「そうしてあげましょう。さあ、よくなりなさい」と言われました。するとたちまち、ツァラアトはあとかたもなくきれいに治ってしまいました。 4「さあ、まっすぐ祭司のところに行き、体を調べてもらいなさい。モーセの律法にあるとおり、ツァラアトが治った時のささげ物をしなさい。完全に治ったことを人々の前で証明するのです。」 マタイの福音書 8:1-4  イエスは権威ある言葉によって癒す イエスは今、ハンセン病の人を治すことによって自分の権威を示しています。彼はただ「清くなりなさい」と言うだけで、その人は清められ、癒されました。イエスの言葉には教えるだけでなく、人を癒す権威もありました。 そんな中、イエスは「敵」と遭遇しました。当時、ローマ人はユダヤ人の土地の憎むべき占領者でした。ユダヤ人は当時のローマ人を、一部のパレスチナ人が今日のイスラエル人に対して感じているのと同じように見ていました。(ユダヤ人に)最も嫌われていたのは、権力を乱用することが多かったローマの兵士たちでした。さらに悪いことに、これらの兵士を指揮したローマの将校、つまり「百人隊長」がいました。イエスは、そのような「敵」に遭遇してしまったのです。彼らが出会った経緯は次のとおりです。 イエスは百人隊長を癒す… Read More »イエスの癒し:力強い言葉によって